① 腹部エコー検査
腹部に高周波の超音波を照射して、肝臓、胆のう、膵臓、腎臓、胃や腸、大血管、子宮、卵巣、前立腺、膀胱などの腹部全体の臓器の状態を確認するのに非常に適した検査です。腹部エコー検査は、X線検査(レントゲン検査)やCT検査とは異なり、放射線被ばくの心配がないため、体に負担なく短時間で実施できる安全な検査です。肝臓、胆のう、膵臓、腎臓の腫瘍や炎症、結石の有無など、お腹の不調の原因となる病気がないかどうかを調べるために用いられます。
このような方に受けていただきたい検査です
- 腹部の症状がある方
- 健診で肝臓、胆のう、膵臓、腎臓に異常があった方
- 定期的にお腹の内臓の状態を調べたい方
検査の金額
1割負担 | 約500円 |
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3割負担 | 約1,600円 |
検査時間
15~20分
検査前の注意事項
- 食事について:
しっかりとした観察のためには検査前の食事を抜く必要があります。検査の5時間前から食事は摂取せずにご来院ください。また、膀胱をしっかり観察するため、検査直前の排尿は控えて下さい。糖尿病薬以外の薬の服用や水分は摂取していただいて問題ございません。 - 服薬について:
持病の薬を飲んでいる場合、服用により血液検査の結果に影響することがありますが、内服の中止は症状の悪化のリスクがあるため基本的には服用を継続してください。
ただし、糖尿病で治療を受けている方は、血糖降下薬の検査前の服薬について主治医に確認してください。一般的には、絶食時の服用は低血糖を来す可能性が高いため、服薬の中止が必要です。
当院のエコー検査の特徴
当院には経験豊富なエコー検査技師が在籍しております。
② レントゲン検査
X線を体に照射し、組織ごとに異なる透過率を利用して画像化する検査です。この検査により、肺や腹部の状態、骨折の有無などを確認することができます。
※被ばく線量はごくわずかのため、1回のレントゲン検査では体への影響はほぼ無いと言われておりますが、妊娠中または妊娠の可能性がある方は行うことが出来ません。予めご了承ください。
このような方に受けていただきたい検査です
- 腹部症状のある方
- 呼吸器の症状がある方
- 便秘でお悩みの方
検査の金額
1割負担 | 約210円 |
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3割負担 | 約630円 |
検査時間
約5分
検査前の注意事項
特にありません。
③ 血液検査
血液検査では、肝機能や腎機能、糖尿病、脂質異常(コレステロールや中性脂肪の異常)、電解質異常、貧血、炎症の有無などを確認することができます。
検査の金額
1割負担 | 約150~400円 |
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3割負担 | 約500~1,200円 |
検査時間
約5分
※ただし、外注検査となるため検査結果は後日となります。
前日の注意事項
- アルコールを避ける:
アルコールは肝機能の結果に影響を及ぼす可能性があります。前日のアルコール摂取は避けましょう。 - 高脂肪食を避ける:
高脂肪食はコレステロールなどの結果に影響を及ぼす可能性があります。前日は脂っこい食事を避けましょう。 - 適切な水分摂取:
水分摂取が不足した脱水状態では血液検査の結果に影響を及ぼす可能性があります。検査前は適切な水分摂取を心掛けましょう。ただし、当分の含まれる清涼飲料水などの飲料は血糖値に影響を及ぼします。水やお茶などの糖分を含まない飲料を摂取しましょう。 - 過度な運動を避ける:
運動により血液中のいくつかの成分が一時的に上昇する可能性があります。検査前日及び当日の運動は避けることが推奨されています。
当日の注意事項
- 検査前は絶食:
コレステロールや血糖値を調べる場合は、検査前12時間の絶食が推奨されています。 - 服薬について:
持病の薬を飲んでいる場合、服用により血液検査の結果に影響することがありますが、内服の中止は症状の悪化のリスクがあるため基本的には服用を継続してください。
ただし、糖尿病で治療を受けている方は、血糖降下薬の検査前の服薬について主治医に確認してください。一般的には、絶食時の服用は低血糖を来す可能性が高いため、服薬の中止が必要です。
④ 尿検査
尿検査は、尿を用いて健康状態を確認する検査です。腎臓や尿路の疾患、糖尿病、感染症、肝臓の異常などを発見するために行われます。
検査の金額
1割負担 | 40円 |
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3割負担 | 110円 |
検査時間
約5分
検査の準備・流れ
食事や飲み物は自由にとってかまいません。ただし、ビタミン剤、ビタミンが含まれている風邪薬、ドリンク剤などは、前日からとらないようにしてください。尿の成分に影響が出て正しい診断ができない可能性があります。
⑤ 胃カメラ検査
胃カメラ検査は、口または鼻からスコープを挿入し、食道、胃、十二指腸の内側(粘膜)を直接観察することでこれらの臓器に病気がないかを調べる検査です。これにより粘膜の状態や異常、炎症、潰瘍、腫瘍などの有無を診断することが可能です。また、病気が疑われる異常があれば、その部位の組織を一部採取する生検検査まで行うことが可能です。顕微鏡で採取した組織を調べる病理組織検査まで行えば細胞レベルで病気の診断をすることが可能です。胃カメラ検査は、食道、胃、十二指腸の病気の診断や治療のために非常に有効な検査です。
検査の金額
1割負担 | 3割負担 | |
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胃カメラ検査 (観察のみ) |
約1,500円 | 約4,500円 |
胃カメラ検査+生検による病理組織検査 (1臓器のみ)* |
約3,000円 | 約9,000円 |
※上記の費用は保険診療での概算金額です。
※ピロリ菌検査や生検の有無によって変動することがあります。
※鎮静剤を使用した場合、費用は自己負担率3割の方の場合20~160円程支払額が増加します。
検査時間
約10~15分
検査の準備・流れ
当日の朝は絶食となります。
当院の検査の特徴
⑥ 大腸カメラ検査
大腸カメラ検査とは、肛門からスコープを挿入し、大腸全体の内側(粘膜)を直接観察することで大腸に病気がないかを調べる検査です。これにより粘膜の状態や異常、炎症、潰瘍、ポリープや腫瘍などの有無を診断することが可能です。また、病気が疑われる異常があれば、その部位の組織を一部採取する生検検査まで行うこともできます。顕微鏡で採取した組織を調べる病理組織検査まで行えば細胞レベルで病気の診断をすることが可能です。さらに大腸カメラ検査では、検査時にポリープや早期大腸がんが見つかった場合は、その場で内視鏡手術を行い、ポリープやがんを取り除く治療まで行えます。大腸カメラ検査は、大腸ポリープや大腸がんの早期発見や治療、その他の大腸の病気の診断に非常に有効な検査です。
検査の金額
1割負担 | 3割負担 | |
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大腸カメラ検査 (観察のみ) |
約2,000円 | 約6,000円 |
大腸カメラ検査+ 生検による病理組織検査 (1臓器のみ)* |
約3,000円 | 約9,000円 |
大腸カメラ検査+ 日帰りポリープ切除* |
約8,000~10,000円 | 約24,000~30,000円 |
上記の費用は保険診療での概算金額です。
保険診療での大腸カメラ検査の費用は、厚生労働省が定めた診療報酬により算出される全国一律の金額となります。
検査時に使用するお薬や点滴、血液検査の有無によって上記費用に加えて別途費用がかかる場合があります。
生検による病理組織検査や日帰りポリープ切除まで行った場合は、生検を行った臓器数や切除したポリープの個数やサイズによって費用が変わる場合があります。
大腸ポリープを切除した場合は、「内視鏡的大腸ポリープ切除術」という「内視鏡手術」という日帰り手術の扱いになります。
民間の医療保険に加入している場合、入っている保険の条件を満たす場合は、保険金の請求が可能になります。
ただし、当クリニックには入院設備が無いため、当クリニックで行う手術は「日帰り手術」の扱いとなり、「日帰り入院手術」には該当しません。予めご了承ください。詳細は加入している医療保険の保険会社にお問い合わせください。
また、生検による病理組織検査のみの場合は、日帰り手術には該当しないため、保険金の請求対象外となります。予めご了承ください。
検査時間
約20~30分
検査の準備・流れ
検査前日より消化の良い食べものを食べていただきます。便秘がある場合などは、数日前から食事調整が必要となる場合もございます。
前日の夜20時以降は絶食となります。
当院の検査の特徴