胃カメラ検査

胃カメラ検査を
お勧めする症状

腹痛

上記の症状の原因は、胃や食道、十二指腸の病気である可能性があります。これらの消化器はストレスや疲れの影響による不調が起こりやすい臓器であることは間違いありません。しかしながら、自己判断で上記の症状の原因を疲れやストレスであると放置することは危険です。胃がんや胃潰瘍、ピロリ菌など様々な病気の可能性がありますので、不調がある場合は、医療機関に相談し原因を調べましょう。

胃カメラ検査とは?

胃カメラ胃カメラ検査とは、先端にカメラのついたスコープを口や鼻から挿入し、胃の粘膜だけでなく、食道、十二指腸を直接観察することで異常がないかを確認することができる検査です。
また、胃カメラ検査中に炎症やポリープなどが見られた場合には、その場で病気が疑われる組織を採取し、病理組織検査まで行うことが可能です。
検査時間は、5〜10分程と短く、お会計まで含めても2時間程ですので、小さな症状でもお気軽にご受診いただくことができます。

胃カメラ検査の費用

1割負担 3割負担
胃カメラ検査
(観察のみ)
約1,500円 約4,500円
胃カメラ検査+生検による病理組織検査
(1臓器のみ)*
約3,000円 約9,000円

※上記の費用は保険診療での概算金額です。
※ピロリ菌検査や生検の有無によって変動することがあります。
※鎮静剤を使用した場合、費用は自己負担率3割の方の場合20~160円程支払額が増加します。

経口・経鼻内視鏡の違いについて

胃カメラ検査には、口からスコープを挿入する「経口内視鏡検査」と、鼻からスコープを挿入する「経鼻内視鏡検査」の2種類があります。
どちらの検査を選んでも、咽頭や食道、胃、十二指腸に病気や症状の原因となる異常がないかを調べることができます。

経口内視鏡検査 経鼻内視鏡検査
検査目的 精密検査・治療 スクリーニング検査
検査時間 約5~10分 約5~10分
スコープの太さ 太い
直径約1cm
細い
直径約6mm
カメラの画質 非常に綺麗 経口内視鏡より劣る
検査精度 非常に高い
拡大観察機能を搭載可能
経口内視鏡より劣る
拡大観察機能が搭載できない
検査時の
吐き気・えずき
強い
*鎮静剤を使用しない場合のみ吐き気・えずきあり
鎮静剤を使用する場合は、ほぼありません
あまり無い
*経口内視鏡検査と同程度の吐き気・えずきが起こる人もいます
カメラ挿入時
の苦しさ
あり
*鎮静剤を使用しない場合のみ苦痛あり。
鎮静剤を使用する場合は、ほぼありません
あまり無い
*鼻腔が狭い・曲がっている場合は痛みや苦しさを伴ったり、鼻血を起こすことがあります
検査中の
息苦しさ
あり
*鎮静剤を使用しない場合のみあり
鎮静剤を使用する場合は、ほぼありません
あまり無い
心拍数 増加する 少し増加する
血圧 少し増加する ほとんど変わらない
酸素飽和度
(動脈血中の酸素量)
少し低下する 変わらない
心筋酸素消費量
(1心拍当たりに心臓が必要とする酸素の量)
増加する 変わらない
検査中の会話 できない できる
生検による
組織検査
できる できる
出血の止血 できる できない
ポリープやがん
などの切除
できる できない

当院の胃カメラ検査の特長

当クリニックでは、患者さんに「苦痛に配慮した胃カメラ検査」を提供するために最大限の努力を行っています。

特長1)経験豊富な
消化器病専門医・
消化器内視鏡専門医が行う
苦痛に配慮した胃カメラ検査

胃カメラ当クリニックの胃カメラ検査は、内視鏡スコープをどのように操作すれば患者様が苦痛を感じることなく検査が出来るかを熟知した経験豊富な内視鏡専門医が検査を行います。
当クリニックの医師は、数多くの食道、胃、十二指腸の病気の診断と治療を行ってきた内視鏡のエキスパートです。内視鏡(胃カメラ検査、大腸カメラ検査)を用いた胃や大腸の病気の診断と治療が専門で内視鏡検査(胃カメラ検査、大腸カメラ検査)は、累計で約4万例以上の検査実績と約5000例以上の治療実績があります。

特長2)選べる経鼻内視鏡と経口内視鏡

胃カメラ当クリニックの胃カメラ検査では、口からスコープを挿入する経口内視鏡検査と、鼻からスコープを挿入する経鼻内視鏡検査のどちらも選べます。
当クリニックで導入している内視鏡システムは、オリンパス社のEVIS X1という最新のシステムです。以前のスコープに比べて細くなっており、経口内視鏡検査と経鼻内視鏡検査のどちらを選んで頂いても、苦痛に配慮した精度の高い内視鏡検査を受けて頂くことが可能です。

特長3)個別に調整した
鎮静剤を使用した苦痛に
配慮した胃カメラ検査

鎮静剤熟練した内視鏡技術を持った経験豊富な消化器内視鏡専門医が、患者様1人1人に合わせて個別に調整した適切な量の鎮静剤を使用した検査を行うため、眠っている間に検査が全て終わります。当クリニックでは、経験豊富な専門医が鎮静剤を患者様1人1人に合わせて最適になるよう調整し、検査中はもちろん、検査後も気分不良を起こさずに、しっかりと目覚めて帰宅が出来るように配慮していますので、ご安心して検査をご受診ください。

特長4)検査中の血圧・
呼吸・脈拍管理による
徹底した安全管理

モニター管理鎮静剤を使用すると血圧低下や呼吸抑制、心拍数低下などが起こる可能性があるため、検査中は患者様の腕に血圧計を巻き、手の指先には呼吸・脈拍が測定できるセンサー(サチュレーションモニター)を装着し、検査を行う医師だけでなく、看護師2名とあわせて3人体制で検査中の全身状態を常時監視しながら安全性の高い検査を行っています。

特長5)検査後の結果説明

診察せっかく検査を受けたのに、検査後の説明不足や専門用語ばかりで理解できなかったといったご経験をされた方も多くいらっしゃるかと思います。
当クリニックでは、精度の高い検査を行うだけでなく、検査後の説明も分かりやすくお伝えすることが大切だと考えています。ですので、「どんな病気があったのか?」「どうすれば症状を改善することができるのか?」などについて専門用語を使わず、検査画像を見ながら詳しくご説明させていただきます。

特長6)精度の高い正確な診断を可能にする最新鋭の内視鏡システムを使用

内視鏡システム当クリニックの胃カメラ検査では、経口内視鏡と経鼻内視鏡のいずれも、国内・国外で内視鏡スコープのトップシェアを誇るオリンパス社製の最新鋭のハイビジョン対応の内視鏡スコープ(GIF-1200NとGIF-EZ1500)を使用しています。
これらの内視鏡スコープは、どちらもNBI(Narrow band imaging)という狭帯域光観察機能を備えており、非常に小さな食道がんや胃がんの早期発見にも有用です。また、経口内視鏡スコープのGIF-EZ1500には、拡大観察機能も備わっており、より精密な検査にも対応可能です。さらに、当クリニックでは高性能な内視鏡スコープだけでなく、検査画像を映し出すモニターも内視鏡専用のハイビジョンモニターを使用しています。
これらの最新鋭のハイビジョン内視鏡システムを用いた検査は、短い検査時間で精度の高い検査を可能にし、非常に小さながんも見逃しにくくなります。

①ハイビジョン内視鏡システムとは?

非常に小さな病変も見逃さない精度の高い検査を実現するため、オリンパス社が世界で初めて内視鏡にハイビジョン技術を導入したハイビジョン内視鏡システムを開発しました。これにより、従来の内視鏡システムと比べて、走査線数や水平方向画素数が大幅に増加した高画質で高品位な検査が可能となり、がんの早期発見に有用な粘膜の微細な血管構造や表層構造の詳細な観察を可能にしています。
また、精度の高い検査は、短時間での正確な診断を可能にし、検査時間の短縮と患者様の身体的負担の軽減にもつながります。

②狭帯域光観察機能とは?

狭帯域光観察機能とは、内視鏡検査の際に特殊な光による光学的な色調の変化を観察することで、病気を診断しやすくする機能です。オリンパス社が開発した狭帯域光観察機能をNBI(Narrow band imaging)といいます。
世の中にある色々な物の色は、「光の三原色」といわれる赤、青、緑の3色の組み合わせで作られています。
例えば、光の三原色からなる自然光が赤いリンゴに当たると青と緑の光はリンゴに吸収されますが、赤い光はリンゴに吸収されず見ている人の目に跳ね返るため、私たちは赤いリンゴを赤いと認識できます。しかし、赤いリンゴに光の三原色から赤を抜いた青と緑の光だけを当てた場合は、反射する光が無いため、見ている人の目には、赤いリンゴではなく、黒いリンゴとして見えるようになります。
この原理を利用してがんを発見しやすくした機能が、オリンパス社の狭帯域光観察機能であるNBIモードです。NBIモードでは、内視鏡スコープから赤を含まない光を照射して観察ができるようになります。NBIモードでは、血管が黒く観察されようになるため、正常な部分と比べて血管が増殖しているがんなどの病変が発見しやすくなります。

③拡大観察機能とは?

当クリニックが使用しているオリンパス社製の内視鏡スコープには、電子ズーム機能が搭載されているため、検査中に気になる場所があった場合に、その部位を拡大し、粘膜表面の状態をより詳細に観察することが可能です。
また、電子ズーム機能に加えてNBIモードで観察すると、さらに微細な血管構造や粘膜の表層構造の詳細な観察が可能となるため、小さな早期がんも見逃すことなく発見しやすくなります。

特長7)プライバシーに
配慮した
リカバリースペースの確保

待合当クリニックで使用する検査ベッドは可動式です。検査終了後は、ベッドの上に寝たままの状態でスタッフがプライバシーに配慮した専用個室のリカバリールームまでお連れ致します。鎮静剤の影響から目が覚めるまでリカバリールームで30分~1時間程度お休み頂きます。リカバリースルームは6室ご用意しています。

特長8)日本消化器内視鏡学会ガイドラインに準拠した衛生管理・感染対策

感染対策当クリニックでは、日本消化器内視鏡学会ガイドラインに準拠した内視鏡スコープと内視鏡処置器具の洗浄と消毒を行っています。検査に使用した内視鏡スコープは、まずは人の手で洗浄とブラッシングを行い、しっかりと汚れを落とします。その後、殺菌作用のある洗浄・消毒薬を使用した内視鏡自動洗浄消毒装置を用いて洗浄と消毒を行います。

特長9)24時間予約受付

予約胃カメラ検査の予約は、Web予約であれば24時間受付可能です。電話予約を希望される場合は、クリニックの診療時間内(*電話予約受付は9:00~17:45まで)にお問い合わせ下さい。
予約枠に空きやキャンセルがある場合は、即日・当日に胃カメラ検査を行うことも可能ですが、予約枠に空きがない場合は、即日・当日の胃カメラ検査はお受け出来ません。予めご了承下さい。
即日・当日の胃カメラ検査を希望される場合は、ご来院前に必ず一度お電話でご確認下さい。

特長10)時間帯予約による完全予約制の胃カメラ検査

内視鏡室当クリニックの胃カメラ検査は時間帯予約による完全予約制です。
時間帯予約制にすることで、患者様の待ち時間を減らし、スムーズな診察と検査を提供することが可能です。患者様にはご予約いただいた時間帯の中の自由なタイミングでご来院いただけます。

特長11)検査前の
Web問診のご記入で検査当日の
スムーズなご案内

WEB問診当クリニックでは、胃カメラ検査の予約取得後に当ホームページから、事前にWeb問診のご回答をお願いしております。

特長12)高次医療機関との連携

当クリニックで診察や検査をした患者様にクリニックでは対応が難しい病気が見つかったり、より専門的な検査や治療が必要と考えられた場合には、責任を持って下記の高次医療機関にご紹介致します。

  • 鹿児島大学病院
  • 鹿児島市立病院
  • 国立病院機構 鹿児島医療センター
  • いまきいれ総合病院
  • 鹿児島市医師会病院
  • 今村総合病院
  • 南風病院
  • 鹿児島徳洲会病院
  • 米盛病院

検査の流れ

実際に経口内視鏡検査を
受ける場合の流れ

鎮静剤を使用した口からの胃カメラ検査を受ける場合の院内滞在時間(ご来院からお会計まで)は、約2~2.5時間です。

1検査予約およびWeb問診の回答

検査予約およびweb問診・電子同意書の回答

当クリニックでは、胃カメラ検査をご希望の場合は、必ず事前に電話またはインターネットからの予約が必要です。ホームページのWeb予約ページ、LINE予約ページより予約可能です。お電話にて予約をご希望の場合は、クリニックの診療時間内(9時〜17時45分)にお問い合わせください。
予約完了後、ホームページのWeb問診から来院前にご回答をお願いいたします。
より多くの患者様に診察と検査のご提供を可能にするためにも、Web問診への事前回答にご協力宜しくお願いいたします。

2来院

来院*検査予約時間の30分前までに必ずご来院下さい。
スムーズな診察と検査を行うために、ご協力の程、宜しくお願い致します。
鹿児島中央駅西口消化器内科・胃大腸内視鏡クリニックは、鹿児島中央駅西口に直結したJR鹿児島中央ビルAMU WE(アミュ ウィー)の3階にあります。JRでお越しの方は、JR鹿児島中央駅改札口を出て西口に向かうとJR鹿児島中央ビルに直結した接続デッキがあります。ビル内にあるエスカレーターで3階までお越し下さい。
健診・人間ドックの結果、検診結果、お薬手帳は、診察や検査時に必要な情報となります。これらをお持ちの場合は、ご来院時に必ずお持ちください。

3受付

受付ご来院後、まずは受けj付けにお声がけの上、健康保険証やマイナンバーカードなどをご提示ください。ご予約いただいた内容を確認後、各種手続きを行います。
院内待合室にはFree Wi-Fiを完備しております。また、テレビモニターにて皆様の健康に役立つ有益な医療情報などを放映しております。診療や検査にご案内するまでの間は、ご自由にお待ちいただけます。

4更衣室へのご案内

更衣室へご案内検査の順番になりましたら、更衣室へご案内致します。
胃カメラ検査の場合は、お着替えは必要ありません。ジャケットやコートなどの上着のみを脱いで頂き、カバンや貴重品などはロッカーへ預けて頂きます。
携帯電話は、検査室や検査後にお休み頂くリカバリー室には持ち込みが出来ません。
貴重品などと共にロッカーへお預け頂きます。予めご了承ください。

5中待合へのご案内

中待合貴重品などをロッカーへお預け頂いた後、専用個室になっている中待合室にご案内致します。検査案内まで専用のリクライニングソファーでゆっくりとくつろいでお待ち下さい。

6内視鏡検査室へのご案内

内視鏡室検査時間になりましたら内視鏡検査室にご案内いたします。血圧測定や局部麻酔など検査の準備を行います。
※過去に歯医者の麻酔などで気分が悪くなったご経験のある方は、必ず事前にスタッフにお伝えください。

7胃カメラ検査開始

準備が整ったら、点滴ルートから鎮静剤を注射します。注射後、血圧や脈拍数が安定していることを確認し、眠っていることを確認した上で検査を開始します。
検査は、約5〜10分で終了します。
検査終了後、スタッフが声をかけ、目が覚めたらマウスピースを外して頂きます。

8リカバリールームへ
移動

待合当クリニックで使用する検査ベッドは可動式です。検査が終わったら、ベッドの上に寝たまま、スタッフがプライバシーに配慮した専用個室のリカバリールームにご案内致します。リカバリールームでは、鎮静剤から目が覚めるまで30分から1時間程度お休み頂きます。リカバリールームは全部で6室ご用意しています。

9休憩

休憩 リカバリールームでは、しっかりと目覚めるまで30分から1時間程度お休み頂きます。
鎮静剤の投与量は、年齢・性別・体格・飲酒歴・薬の服用歴などから個別に調整しておりますが、効き具合には個人差があるため、患者様の状態を見ながら、休憩時間も調整致します。
*休憩時間はあくまでも目安です。患者さんによっては、予定よりも早く目覚められたり、目覚めるまでに時間がかかる場合がございます。

10検査結果の説明

結果説明当クリニックでは、検査時に撮影した食道、胃、十二指腸の写真をお見せしながら詳しくご説明いたします。また、結果だけでなくどんな病気が考えられるか、どんな治療が必要かなどについて専門用語を使わない分かりやすい説明を心がけています。
検査結果について気になる点がある場合は、些細なことでも構いませんのでお気軽にご質問ください。

11お会計・ご帰宅

お会計検査結果の説明後は受付にてお会計をして頂き、ご帰宅となります。お支払いは現金のほか、クレジットカードやPayPayなどのキャッシュレス決算にも対応しています。このクレジットカードは対応しているの?などのキャッシュレス決済に関してご不明な点がございましたら、ご来院前に一度お電話でお問い合わせ下さい。
次回のご来院が必要な場合は、受付にてご予約をお取り致します。
*検査当日は鎮静剤の影響で、完全に目が覚めていても判断力の低下などが生じる可能性があります。このため、検査当日は自転車、バイク、車の運転は出来ません。徒歩、公共交通機関、ご家族などによる送迎でのご帰宅をお願い致します。

胃カメラ検査で見つかる病気

胃カメラ検査では、食道と胃、十二指腸が観察できるため、これらの臓器に起こる病気を見つけること*が可能です。

1.胃の病気

2.食道・咽頭の病気

3.十二指腸の病気

良くある質問

1.胃カメラ検査とはどのような検査ですか?

胃カメラ検査は、内視鏡スコープを使って食道・胃・十二指腸の中を観察し、これらの臓器に病気や症状の原因となる異常が無いかを調べる検査です。詳しくは、下記のリンクをご参照下さい。

2.胃カメラ検査はどのくらい時間がかかりますか?

胃カメラ検査自体の所要時間は、約5~10分です。 当クリニックでは、鎮静剤を使用した口からの胃カメラ検査をする場合、院内滞在時間(ご来院からお会計まで)は、約2~2.5時間です。鼻からの胃カメラ検査の場合は、鎮静剤を使用しないため、院内滞在時間(ご来院からお会計まで)は、約1~1.5時間です。 ただし、この院内滞在時間はあくまでも目安の時間です。他の患者様の診察や検査の状況により多少前後する可能性がございます。予めご了承ください。 多くの患者様のスムーズな診察と検査を可能にするため、ご来院前にWeb問診と電子同意書への事前回答にご協力いただくようお願い致します。また、検査予約時間の30分前までに必ずご来院下さいますようお願い致します。

3.胃カメラ検査を受ける場合は、健康保険が適用されるのでしょうか?

胃もたれなどの胃の不調な症状がある場合や健康診断で精密検査が必要と判断された場合、診察の結果、医師が胃カメラ検査が必要と判断した場合などは、健康保険が適用されます。ただし、健康診断目的や自覚症状がない場合は、健康保険の適用外となります。この場合の胃カメラ検査は自己負担率100%の自費診療となります。

4.胃カメラ検査を受ける場合は、費用はどれくらいかかるのでしょうか?

胃カメラ検査を受ける場合の費用については、下記のリンクをご参照下さい。

5.鎮静剤を使用した胃カメラ検査は、鎮静剤を使用しない場合に比べてどの程度費用が増加しますか?

保険診療の胃カメラ検査で鎮静剤を使用する場合、使用する鎮静剤の種類によって診療報酬が6点~54点程度増加します。このため、自己負担割合が3割の場合、20~160円程度支払額が増加します。ただし、その他の費用(手技量や資材料など)はかかりません。 鎮静剤を使用する場合、費用は約200円の増加になるとお考えください。

6.検査当日の体調が悪い場合でも胃カメラ検査は受けることが可能でしょうか?

発熱がある、咳が止まらない、めまいがあるなどの場合は、胃カメラ検査で症状が悪化する可能性があります。これらの症状がある場合は、症状が改善してから検査を受けることをおすすめ致します。 また、これまでに経験した事がない強い腹痛がある場合などは、胃カメラ検査が出来ない病気がある可能性があります。非常に強いお腹の症状がある場合は、まずは病院を受診して医師の診察を受けましょう。

7.胃カメラ検査は口からの検査と鼻からの検査のどちらの検査を受けるのがオススメですか?どちらの検査の方が楽に受けることができますか?

どちらの検査を受けるべきか、迷った場合は、ご自身が「どうして胃カメラ検査を受けようと思ったのか、どうして胃カメラ検査を受けなければいけないのか?」という検査を受ける理由を基準にして選ぶことをオススメします。詳細については、以下のリンクをご参照下さい。
詳しくは下記のリンクをご参照ください。

8.胃カメラ検査の前日の過ごし方で何か気をつけることはありますか?

胃カメラ検査の前日の過ごし方に特別な注意事項はありません。普段通りの生活を送って頂いて結構ですが、前日の夜は夜更かしなどせず、十分な睡眠を取るようにしてください。 睡眠不足があると、年齢や体格にあった適切な量の鎮静剤でも、通常よりも効き過ぎてしまう事があるため注意が必要です。検査前日に緊張して十分に睡眠を取れなかった場合は、検査当日にスタッフにお知らせ下さい。

9.胃カメラ検査前日の食事について何か気をつけることはありますか?

前日の食事内容については特に注意点はありませんが、最終の食事摂取時間に注意が必要です。 最終の食事摂取時間は、過去に胃の外科的な手術を受けた経験があるかどうかで変わります。下記を参考にして食事を摂取してください。

過去に胃の外科手術を受けたことが無い人

午前の検査枠(9時~13時までの時間帯)で胃カメラ検査を受ける場合は、前日の夕食は、どんなに遅くても午後10時(22時)までに食べ終わり、検査当日の朝は食べないでください。 最終の食事摂取時間から検査までの時間が短くなると胃の中に食べ物が残るため、胃の中をしっかりと観察できなくなる可能性があります。 午後の検査枠(13時以降の時間帯)で胃カメラ検査を受ける場合は、「午後から胃カメラ検査を受ける場合は、検査当日は朝から検査終了まで食事は全く食べられないのでしょうか?」を参照してください。

過去に一度でも胃の外科手術を受けたことがある人</span >

過去に胃がんなどで胃の外科手術(開腹手術、腹腔鏡)を受けた既往がある人は、胃カメラ検査の予約時間が午前・午後に関わらず、前日の夕食は午後6時(18時)までに食べ終わり、検査当日の朝は食べないようにしてください。また、夕食摂取後に水分を普段よりも多めに摂取するように心掛けてください。 過去の手術の影響で胃の中に食べ物が残りやすくなっているため、必ず夕食の摂取時間を守り、しっかり水分摂取をしてください。 ただし、過去に胃の手術を受けたことがある場合でも、受けた手術が外科手術(開腹術や腹腔鏡手術などで胃の一部を失う手術)ではなく、胃カメラでの内視鏡手術(胃の病変部のみを胃カメラで内側から切除する手術です。胃の一部を失うことなく胃はそのままま残せている手術になります)であった場合は、胃の外科手術を受けたことがない人と同様に午後10時(22時)までに食事を食べ終わっていれば、検査に影響はありません。 午後の検査枠(13時以降の時間帯)で胃カメラ検査を受ける場合は、「Q14.午後から胃カメラ検査を受ける場合は、検査当日は朝から検査終了まで食事は全く食べられないのでしょうか?」を参照してください。

10.胃カメラ検査前の水分摂取に制限はありますか?

胃カメラ検査の場合は、検査を受ける時間や過去に胃の外科的な手術を受けた経験の有無にかかわらず、食事の摂取制限が必要な時間帯であっても、検査開始前まで水分の摂取は可能です。検査前の脱水予防と胃からの食事の排出を促進させるためにも積極的に水分を摂取してください。 摂取可能な水分の種類は、水、麦茶、お茶、ポカリスエットなどのスポーツドリンクのみとなります。 ただし、コーヒー、みそ汁、果肉入りのジュース、コーンポタージュなどは検査時に胃の中がしっかりと観察することが出来なくなる可能性があるため、食事が摂取できない時間帯では摂取しないでください。これらの水分であっても食事が可能な時間帯であれば摂取可能です。

11.胃カメラ検査後の過ごし方で何か気をつけることはありますか?

胃カメラ検査後は、検査の内容によって食事やアルコールの摂取に注意点が必要になる場合があります。 「Q13.胃カメラ検査後の食事について何か気をつけることはありますか?検査後はアルコールを飲めますか?」を参照してください。

また、当クリニックでは、口からの胃カメラ検査は全例で鎮静剤を使用した検査を行っています。このため、検査当日は完全に目が覚めた後でも、クルマやバイク、自転車の運転や高所での作業などの危険な作業が一日中できません。これは飲酒後と同様に、自分では完全に目が覚めていると思っていても、実際には薬の影響で多少の判断力低下が残っている可能性があり、重大な事故につながるリスクがあるからです。 予めご了承ください。 ただし、鼻からの胃カメラ検査で鎮静剤を使用していない場合は、検査後にクルマやバイク、自転車の運転や高所での作業などの危険な作業も行うことが可能です。

12.胃カメラ検査後はいつから食事が食べられるようになりますか?

胃カメラ検査では、検査前に咽頭反射(嘔吐反射、絞扼反射)を抑えるためにスプレーによる喉の麻酔を行います。この喉の麻酔の影響で、麻酔が切れるまでの約1時間は、飲み物や食べ物を上手く飲み込めなくなります。麻酔が切れる前に飲食すると誤嚥する可能性があるため、検査終了後約1時間後にまずは少量の飲水を試し、むせることなく摂取できれば、その後は食事を摂取できます。ただし、麻酔の効果持続には個人差があるため、検査終了後1時間が経過してもむせがある場合は、むせが無くなるまで食事を開始できません。

13.胃カメラ検査後の食事について何か気をつけることはありますか?検査後はアルコールを飲めますか?

胃カメラ検査後の食事は、検査時に生検による病理組織検査(病気が疑われる場所の組織を一部採取する検査)やピロリ菌の検査(迅速ウレアーゼ試験)まで行ったかどうかで変わります。以下を参考にしてください。

観察のみで検査終了した場合(生検は行っていない場合)

胃カメラ検査が観察のみで終了した場合は、検査後の食事摂取に制限はありません。いつも通りの食事をして頂けます。アルコールの摂取についても制限はありません。

生検による病理組織検査まで行った場合

胃カメラ検査時に生検による病理組織検査やピロリ菌感染の有無を調べる検査(迅速ウレアーゼ試験)まで行った場合は、胃の粘膜細胞を一部採取し傷がついている状態です。このため、検査当日の食事は刺激物や脂っこいものの摂取は控えてください。また、アルコールの摂取も控えてください。検査翌日からはいつも通りの食事が摂取可能です。アルコールも摂取可能です。

14.午後から胃カメラ検査を受ける場合は、検査当日は朝から検査終了まで食事は全く食べられないのでしょうか?

当院で午後の検査枠(13時以降の時間帯での胃カメラ検査)で胃カメラ検査を行う場合は、検査時に胃の中に食べ物が残らないように検査当日の食事は次のようにお願いしております。

過去に胃の外科手術を受けた経験が無い人

検査開始時間の6時間前(検査開始予約時間が13時の場合は7時)までは次の食事に限り摂取可能です。ただし、摂取する食事量は普段の食事量の2/3程度の軽めにしてください。

  • 豆腐
  • カロリーメイトゼリーのようなゼリー飲料
  • 卵(スクランブルエッグ、ゆで卵、目玉焼き)

これ以外の食事を食べたり、これらの食事であっても検査開始まで6時間以内に食べてしまうと、検査時に食べ物が胃の中に残る可能性があります。胃の中に食べ物が残っていた場合は、しっかり観察ができないため、後日に検査をやり直す必要があります。予めご了承ください。 特に、お米や麺類などの主食や動物性脂肪を含む乳製品(牛乳、ヨーグルト、チーズなど)は、胃に残りやすい食事となります。お粥や素うどんであっても、検査当日は摂取しないでください。

過去に胃がんなどで胃の外科手術(開腹手術、腹腔鏡)を受けた既往がある人

過去の手術の影響で胃の中に食べ物が残りやすいため、 午後からの胃カメラ検査であっても前日の午後6時(18時)以降は検査終了まで食事は摂らないようにしてください。また、 夕食後には水分を普段よりも多めに摂取するように心掛けてください。 ただし、過去に胃の手術を受けたことがある場合でも、受けた手術が外科手術(開腹術や腹腔鏡手術などで胃の一部を失う手術)ではなく、胃カメラでの内視鏡手術(胃の病変部のみを胃カメラで内側から切除する手術です。胃の一部を失うことなく胃はそのままま残せている手術になります)であった場合は、胃の外科手術を受けたことがない人と同様に、検査開始時間の6時間前までは上記の食事であれば摂取が可能です。

15.胃カメラ検査前は普段飲んでいるお薬を飲んでも大丈夫でしょうか?

胃カメラ検査を午前の検査枠(9時~13時までの時間帯)で受ける場合は普段服用している定期薬は朝7時までに服用して下さい。胃カメラ検査を午後の検査枠(13時以降の時間帯)で受ける場合は、検査予約時間の2時間前までに服用して下さい。 ただし、糖尿病でお薬を服用している場合は、検査前の絶食で低血糖を起こすため、検査当日は検査終了後に食事を食べられるようになるまで糖尿病の薬は服用せずに中止して下さい。ご不明な場合は、必ず事前に主治医にご確認ください。 また、過去に脳梗塞や狭心症、心筋梗塞、不整脈などの既往があり、血液をサラサラにする坑血栓薬や抗凝固薬を服用している場合は、検査時に生検による組織検査やピロリ菌検査などが出来ない可能性があります。このため、薬を処方している主治医に検査前に服用を一時的に休薬することが可能かどうかなどを確認する必要があります。ただし、かかりつけの主治医に相談なく中止すると、脳梗塞や心筋梗塞などが発症する危険があるため、くれぐれも自己判断で中止しないでください。検査予約を取る際に必ず事前にお知らせください。ご協力の程、宜しくお願い致します。また、検査当日は、必ずお薬手帳を持参してください。

16.胃カメラ検査時に生検(組織を一部採る病理組織検査)を行うと検査後に痛みがありますか?

生検は、胃カメラ検査で食道や胃、十二指腸に病気を疑う所見が見つかった際に、鉗子という道具を胃カメラから出して病気を疑う場所の粘膜組織を一部採取し、顕微鏡による病理組織検査で細胞レベルで異常が無いかを調べる検査です。食道や胃、十二指腸などの消化管の粘膜には痛みを感じる神経が無いため、これらの臓器から一部組織を採取しても痛みを感じることはありません。ご安心ください。

17.胃カメラ検査の際にポリープがあった場合、その場で切除まで出来ますか?

大腸カメラ検査ではポリープが見つかった場合、その場で切除することは可能ですが、胃カメラ検査では通常、胃のポリープはその場で切除しません。 胃は常に胃酸が分泌されているため、ポリープ切除後に傷から後出血を起こすリスクが非常に高く、切除後は出血リスクが無くなるまで点滴と絶食管理が必要になります。このため、技術的には大腸と同様に切除可能であっても、胃のポリープは入院で治療を行います。 胃カメラ検査の際にポリープが見つかった場合は、まずは生検による病理組織検査を行い、入院して切除する必要があるポリープかどうかを診断します。切除による治療が必要と考えられるポリープであった場合は、入院治療が可能な医療機関へ責任を持ってご紹介させて頂きます。

18.胃カメラ検査後に自転車やバイク、クルマなどの乗り物を運転することは出来ますか?

当クリニックでは苦痛に配慮した精度の高い検査を行うために、口からの胃カメラ検査(経口内視鏡検査)では全ての患者様で鎮静剤を使用した検査を行っています。 鎮静剤を使用しても、検査後に約1時間休憩して頂くと、意識はほぼ検査前と同じ状態に戻ります。このため、しっかりとご自身で歩いて帰宅でき、その後は普段と同じように過ごすことができます。 ただし、鎮静剤使用後は、軽い飲酒状態のような状況が続く可能性があります。このため、鎮静剤を使用した胃カメラ検査を受けた場合は、検査当日は自転車やバイク、車などの乗り物の運転や高所での作業など、危険を伴う仕事は避けるようお願い致します。これらは、重大な事故に繋がる可能性があるため、ご協力をお願い致します。予めご了承ください。口からの胃カメラ検査当日は、徒歩または公共交通機関をご利用頂くか、車でしかご来院出来ない場合は、必ずご家族などの他の人に運転をして頂くようお願い致します。 *鼻からの胃カメラ検査(経鼻内視鏡検査)で鎮静剤を使用していない場合は、検査後も特に制限はなく、普段通り過ごしていただけます。

19.妊娠中でも胃カメラ検査を受けることは可能ですか?

当クリニックでは、妊娠中の胃カメラ検査は流産のリスクがあるため行っておりません。妊娠中に胃カメラ検査が必要な場合は、まず産婦人科の主治医に相談し、産婦人科や小児科もある総合病院の消化器内科で受けることをお勧め致します。また、当クリニックでは妊娠の可能性が不明な方には胃カメラ検査を行っておりません。予めご了承ください。

20.授乳中でも鎮静剤を使用した胃カメラ検査を受けることは可能ですか?

鎮静剤には様々な種類があり、授乳中でも使用可能な薬がありますので、授乳中であっても鎮静剤を使用した胃カメラ検査を受けることは可能です。 ただし、授乳中に鎮静剤を使用した胃カメラ検査を受けた場合は、検査終了後に必ず3時間空けて一度搾乳し、搾乳した母乳は破棄して下さい。一度搾乳してからの授乳は普段通り可能です。 検査前には、必ず授乳中である旨をスタッフにお伝え下さい。

21.差し歯があっても胃カメラ検査を受けることは可能ですか?

簡単に外れる差し歯がある場合

胃カメラ検査中に差し歯が外れて誤飲するリスクがあるため、検査前に外してから検査を行います。外した差し歯は検査終了までお預かり致します。

簡単に外れない差し歯がある場合

胃カメラ検査中に差し歯が外れて誤飲するリスクがないため、差し歯を装着したままの状態で検査を行います。胃カメラ検査時はマウスピースをくわえた状態で検査を行いますが、マウスピースをくわえることで差し歯を破損するリスクはほぼありません。ご安心ください。ただし、ご心配な場合は、マウスピースにシリコンカバーを装着させて差し歯が破損するリスクを更に低下させることも可能です。気になる場合は、事前問診の際にスタッフにお伝え下さい。

22.入れ歯でも胃カメラ検査を受けることは可能ですか?

部分入れ歯、総入れ歯のどちらであっても外さずにつけたままで胃カメラ検査を受けることが可能です。 検査中は外したいという場合は、事前にスタッフにお申し出下さい。検査中は外した入れ歯をお預かり致します。

23.歯科矯正中でも胃カメラ検査を受けることは可能ですか?

胃カメラ検査時は検査用のマウスピースをくわえて頂き検査を行いますが、矯正の方法によって矯正具破損のリスクがあるため下記のような対応で検査を行います。

インビザライン(透明なマウスピース)で矯正をしている場合

検査用のマウスピースの装着でインビザラインが変形するリスクがあるため、検査前にインビザラインの取り外しをお願いする場合があります。胃カメラ検査の当日は、検査前に取り外しができるように必ず携帯ケースをご持参下さい。

リテーナー(保定具)などで矯正をしている場合

前歯以外の矯正の場合は、リテーナーを装着したままの状態で胃カメラ検査を受けて頂くことが可能です。 前歯の矯正の場合は、事前にお問い合わせ下さい。

口を大きく開口出来ない場合

口が大きく開きにくい場合は、サイズの小さなマウスピースを使用して検査を行います。 事前にスタッフにお伝え下さい。

監修:鹿児島中央駅西口消化器内科・胃大腸内視鏡クリニック  院長 細川 泰三

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